二十四節氣『雨水』の過ごし方

2021年2月18日、二十四節氣のひとつ『雨水(うすい)』の始まりの日。
二十四節氣の偶数番目は「中氣」という。
『雨水』は、二十四節氣の2番目、つまり最初の中氣。
 「中氣」は月の名が決まる基準、西洋占星術では星座の切り替わり。
『雨水』を含む朔望月が睦月(一月)となる。
『雨水』は「降っていた雪が雨へと変わり、積もった雪が解け始めるころ」と言われ、
 
山に積もった雪もユックリと溶けだし、春の雨によって冬の間固まった田畑が潤いだし、草木が少しずつ芽生え始める…
 
雪解けが始まり、地面が潤い、春一番も吹き、春の氣配を少しずつ感じ始める…
 
冬ごもりしていた動物たちも活動を始める…
 
そんな季節と言われている。
 
 
が!実際のところ、積雪のピークにあたることもあり、徐々に雪から雨へと変わってゆく兆候…と 見る方が しっくりするかも知れない。
 
雪氷が解け始め、寒さも緩み始め、寒暖を繰り返す「三寒四温」となってゆく。
(今年は早くから「三寒四温」の様な氣候だったりしてるけど…)
 
『雨水』の時期から春先にかけての雨は、「甘雨(かんう)」「慈雨(じう)」「催花雨(さいかう)」など… 様々な呼び名がある。
昔から人々が自然の恵みに対し畏敬の念を抱き、生活する上で大切なモノ…と扱っていたことが伺える。
 
 
「春は3段階に訪れる」と聞いた事がある。
初めに「光」の春が、2番目に「音」の春が、3番目に「氣温」の春が、訪れるのだそうだ。
『立春』の頃から春らしい明るく暖かな日差しの日が増える事で、『雨水』の頃から雪解けの音が聞こえてくる事で、『啓蟄』の頃から氣温が暖かになってくる事で、春を感じられると……。
 
昨今は、氣温も寒暖差が大きく、穏やかな季節の移り変わりを感じられる事は少ないかもしれないが、日々の氣温だけでなく花々や自然に目を向け、身体を労うことを増やしてやると少しは穏やかに過ごせるのではないかと思う。

 
 

《 雨水の身体のコト 》

   
本格的な春に動きやすい様に準備を始めだす頃。
まずは、冬の間に張り詰め縮こまっていた身体を緩める事が大事。
手足を揺らしたり、足を上げ下げしたり、バンザイしたり、捻るように動かしたり… ガッツリ運動って言うより、少しずつ小さな運動を生活に取り入れるのがオススメ!
爪もみや深呼吸もオススメですよ。
 
まだ寒いから雨の日や雨の翌日は、特にヒヤリと冷える。
ひと雨ごとに春を感じられるようになってもくるが、「暑さ寒さも彼岸まで」といった言葉もあり、関西では「お水取りが終わらないと寒さは抜けない」とも言う。
寒い日には身体はギュッと縮こまる。
そんな日には、手指を「ちょっと熱めだけど氣持ち良い」と感じるお湯にユッタリと浸したげる指湯、手浴と言われるモノがオススメ。
呼吸を楽にしたい時は肘を浸けるのも良いですよ。
 
 
 
 

《 旬の食材 》

 
・ふきのとう・菜の花・ブロッコリー・春菊・黄ニラ・芹(せり)・からし菜・カリフラワー・葉玉ねぎ・春キャベツ・クレソン・タラの芽・ウド・ワカサギ・白魚・鰊(にしん)・ハマグリ・鰤(ぶり)・イカ などなど…
 
ほんのり苦味がある物を引き続き召し上がるコトをオススメします。
白和えにすると、雪の中から緑が芽生えているようにも見えて目にも美味しいですよ。
 
 
 
『雨水』の終わりごろとなる3月3日は「ひな祭り」。
穏やかな晴れの日に、雛人形を飾るのも氣持ちが華やかになって良いかもね(^^)
 

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