二十四節氣って……？

今回は『二十四節氣』についてお届けしようと思う。

 

「今さら…」とか、「なぜ今？」とか  って感じもあるんだけど……。

あとひと月もすると二十四節氣は『夏至』を迎えるからね。

ちょっと話しとこうと思ったんだよ。

 

 

 

 

旧暦って言われるモノは よく「月の動き（太陰暦）」だけで決まるように思われるんだけどね、ホントは「月の動き」と「太陽の動き（太陽暦）」(実際は地球が動いてるけどね)との組み合わせ（太陰太陽暦）なのよ。

 

｢月の動き｣だけで暦を決めると日にちは分かりやすくても、太陽と関係なく決めるもんだから暦(日付け)と実際の季節がズレちゃうのね。街中で暮らしてる分には そんなに困った事にならなくても、農作業とかするには大問題だったの。

 

太陽と関係なく決めてズレてる訳だから「太陽の動き」を使って季節の目安が考えられた。太陽を地球が一巡りするのが一年、それを24に区分けして 季節の目安『二十四節氣』なの。

 

『二十四節氣』は、紀元前３～４世紀 中国の戦国時代に黄河の中流域で季節の目盛りとして考えられたらしいよ。

「中国で作られた目盛りを日本で使ったらズレるんじゃないか？」って思うかな？

太陽の動きから作られた目盛りだからね、目盛りを表す言葉はズレる事もあるだろうけど、目盛りを数字(度数)にしたら変わんないんだよ。

 

 

1844年に、太陽の黄道(通り道)上の位置で春分点から15度ずつ移った24個の点が『二十四節氣』とされて、その点を通った瞬間を含む日が『二十四節氣』の日であり、各期間の始まりの日となってるんだよ。

それまでの『二十四節氣』は、太陽の動きを観測する事で決められてたらしいね。

 

とは言っても、太陽を直接見て…ってのは無理があるよね。

小学生の頃とかに｢日時計｣ってやらなかった？あれを使ったんだって。

 

影が「1番長くなった日」が 太陽が1番低い位置を通った日で、「1番短くなった日」が 太陽が1番高い位置を通った日。

 

で、その｢二至｣の中間点を通る日が年に2回、影が短くなっていく時と長くなっていく時にある。それが｢二分（にぶん）｣、春分と秋分。

｢二至｣「二分」それぞれの中間点が「四立（しりゅう）」の 立春・立夏・立秋・立冬、これで目盛りが八つ。

それぞれの間を3等分して季節に合う名前を付けたら、地球が太陽を一巡りする1年を24分割した『二十四節氣』の出来上がり。

 氣温とか 氣候とか そういうモノで決めてある訳じゃ無くて、太陽の位置で決めてあるモノだから、細長い地形の日本じゃ季節に合わない名前になってたりもある訳。元々、中国で付けられた名前だしね。

「季節に合わない」って腹立てるよりも、時計の文字盤の数字のように「1年を24個に区切った記号」って思う方が 日々楽しめると思うなぁ。

 

 

一応、日時計での観測の仕方も伝えとくね。

 

 

地面に限りなく水平の平面を作る。

↓

そこに絶対に動かない石柱などを立てる。

↓

その石柱の中心から真南に線を引く。

↓

石柱の影の先端と南北の線が重なる位置を、

一年間毎日正確に記録する。

 

真南を知るには、

水平面に立てた 石柱を中心として、石柱の影と接する程の大きさの円を地表に書いておく。

↓

午前と午後に１日に２回、影が円と接する。

その接点を結ぶ線が必ず東西になる。

↓

東西となる線に直交する線が南北になる。

 

 

地道な作業だよね。

今はネットや本で簡単に調べられる事を思うと、ホントに頭がさがる。

 

季節の目盛り『二十四節氣』。

家で過ごす事が多い今、「そんな季節になったのね」を感じてもらえるように これからもお届けしていくね。